人中短縮術は、鼻下の皮膚や口輪筋と呼ばれる口周りの筋肉を切除して、鼻の下の「人中」部分を短くする手術法です。
「鼻下短縮術」や「リップリフト」と呼ばれることもあります。 
いわゆる美人顔と呼ばれる顔は、顔の下半分のバランスが関係しています。
人中短縮術で顔の下半分のバランスを整えることにより、顔全体が引き締まり、華やかな美人顔に近づけることが可能です。

最近では「人中短縮メイク」が流行しており、年齢が若い人が受ける施術というイメージを持っている方も多いかと思いますが、年齢を重ねた方にもエイジングケアとしておすすめの施術です。年齢を重ねると表情筋がゆるみ、鼻と口の距離が長くなります。鼻下が長くなることで間延びした顔になり、老けた印象になってしまいます。鼻下を短くすることで、顔のバランスが引き締まり、 若々しい印象の美人顔にすることが可能です。
人中短縮術において、手術前のデザインは重要とされています。
鼻下を短くすれば良いというわけではありません。
一度、鼻下の皮膚を切除してしまうと、元に戻すことは難しいため、人中短縮術をおこなう際は、後悔を防ぐためにも慎重にクリニックや担当医師を選ぶ必要があります。
eクリニック 福岡院では、アフターサポートや保証制度を導入していますので、安心して施術を受けて頂くことができます。

皮膚をどの程度切除するかによって印象が大きく変わるため、人中の長さや顔のバランスをみて切開ラインを調整します。
鼻下の皮膚と、必要に応じて口輪筋を切除し、残した皮膚を鼻下の付け根のラインへ引きあげます。切除した皮膚の分、唇が上に引き上げられるため人中が短くなります。 切開部分の傷跡を目立ちにくくするため、鼻の中に隠れるように、可能な限り細かく縫合していきます。 また理想の顔のバランスにより、人中縮小術とあわせて、微調整としてCカール形成・皮膚口輪筋の厚み調整・鼻中隔固定をおすすめする場合もございます。
カウンセリングにて、理想的な人中短縮に必要な施術方法をご提案させていただきます。

人中短縮は皮膚を切開するため、傷跡が目立ってしまう場合があります。そのため、できるだけ術後の傷跡が目立たないようにするために、縫合時を計算して丁寧にデザインしています。人中短縮手術の症例が豊富なため年齢や体質等を考慮に入れて、仕上がりから逆算してデザインすることが可能です。

また、人中短縮手術は鼻の下の皮膚を引っ張るため、鼻の形が変わってしまう場合がありますが、伊藤渉院長は鼻の形が変わらないように上手くデザインしています。

人中短縮はデザインが非常に重要なファクターを占めます。そのため、「傷跡を隠しつつ、土手を失わない」（土手：nostril sillと呼ばれる、鼻翼から鼻の穴の手前まで見られる盛り上がりの部分「鼻孔底隆起」）ようなデザインが理想です。そのため、鼻孔底隆起があるかないかで、デザインを変えています。

人中の皮膚を切開して切除して、ただ縫い付けるだけでは、口元がこんもりしてしまいます。また、場合により歯茎が見えてしまう、ガーミースマイルの状態になる場合があります。

そのため、口元がこんもりしないように、なおかつ上唇がCカールするように、ただ皮膚を切除するだけでなく、人中の下にある口輪筋を絶妙な量を切除し、人中の皮膚の厚さを薄くボリュームダウンしています。そして、鼻柱基部と人中の縫合面をカールするように独自の技術であらゆる工夫を取り入れて縫合します。

人中短縮手術ではただ皮膚を切開して縫合するだけの医師もいますが、伊藤渉院長の場合、人中の余分な組織を除去後、組織を鼻の真ん中を通る軟骨の鼻中隔軟骨に固定します。そして人中の下にある口輪筋の筋肉同士も固定しています。

そうすることで、小鼻が広がることや、人中短縮手術の手術前への後戻りを防ぐことができます。

鼻柱の付け根がグイっと上に上がることで、鼻翼が広がりにくくなり、また、鼻柱がしっかり固定され、下に下がりにくくなります。

10代の方の人中短縮の症例です。「引き締まった顔立ちになりたい」、「口元を可愛らしくしたい」というご要望でいらっしゃっていただきました。ただ人中を短縮するのではなく、Cカールを形成し、口元のこんもり感がないように、口輪筋厚み調整をしています。また、後戻りをしないように鼻中隔固定も行いました。

手術直後、１ヶ月後、３か月後の切開部分の傷跡の状態です。手術直後の状態で分かるように、ぴったりと縫合しているので、１か月後にはほとんど傷跡が分からなくなっています。３ヶ月になれば近くに寄ってみない限りそこまで目立ちません。eクリニックでは傷跡が目立たなくなるような切開や縫合技術の研究をグループ全体で行っています

術前と術後３ヶ月の正面から見た状態です。鼻の形が変わらずに、人中が短くなっていることがわかります。

傷跡は数ヶ月〜1年かけてさらに薄まっていきます。
傷跡が目立たないようにしつつ、鼻から人中部分につながる土手の鼻孔底隆起（盛り上がり）をできる限り温存し、自然な仕上がりに仕上げています。

人中（鼻柱～上唇まで）の長さと、顎の長さの理想の比率＝1:2に近づくよう、デザインを調整しています。
上唇に厚みが出るようしっかりリフトアップし、口輪筋の除去と内部の縫合の工夫（鼻中隔軟骨への固定や皮下浅層の処理）を組み合わせています。そのため、この斜めからの写真からもわかるように、上唇のM字部分がCカールになっており、可愛い口元になっています。

口元を上品に仕上げた30代の方の人中短縮の１週間後の症例です。

上品に仕上げるために、ただ人中を切除して短くするだけでなく、人中の下の口輪筋をうまく処理してボリュームダウンすることで、鼻と上唇の間をスッキリ感を出しています。

人中短縮手術をする上で、人中のお悩みのお客様が

①皮膚が単純に長いのか
②皮膚が厚くこんもりしているのか
③唇の立体感が足りないのか

など、原因をオーダーメイドで分析し、切除量、デザイン、内部処理の程度など、あらゆる変数をそれぞれ調整してお一人お一人の最適解に仕上げています。

10代の方が期待する人中短縮の効果と30代の方が期待する人中短縮の効果は違います。30代の方の場合、間延び感を無くし、10年後でも若々しい印象になるように考慮して仕上げています。

横から見た時に、口元のこんもり感が出ないように注意し、Cカールがはっきりとわかるように調整しています。

１週間後の傷跡の状態です。傷跡は動画でもほとんどわかりません。傷跡がなるべく目立たないように、デザイン時から手術中、縫合時にありとあらゆる独自の工夫を凝らしています。