クマ取りの脂肪注入で「しこり」ができる理由と回避方法を医師が解説
クマ取りには複数の種類があり、それらの手術や施術の補助的な目的で行われることが多いのが脂肪注入です。脂肪注入には、目の下の凹み改善やゴルゴラインの改善、よりフラットでクマが目立たない目の下の形成に役立ちます。
しかしその一方で、クマ取りの脂肪注入には、少々注意しなければならない点もあるのです。
それは、「しこり」の問題です。
こちらのコラムでは、クマ取りの脂肪注入でしこりができる理由や、しこりを回避する方法についてご紹介しています。
reason
クマ取りの脂肪注入でしこりができる?その理由とは
クマ取りで脂肪注入を受けたからといって、必ずしもしこりができるとは限りません。
それは、注入した脂肪が生着すれば、しこりになる可能性は低いと考えられるからです。
つまり、注入した脂肪の生着率がしこりの有無に影響を与えることがあるということです。
それではまず、クマ取りの脂肪注入でしこりができる原因についてご紹介しましょう。
当院では、しこりができないように細心の注意を払い注入しています。
1カ所に注入する脂肪の量が多すぎた
1カ所に注入する脂肪の量が多すぎた場合では、注入された脂肪に酸素や栄養素が行き渡るタイミングが遅れ、それによって脂肪細胞が壊死すると、しこりができることがあります。
それは、脂肪細胞は生きている状態でないと目の下での生着は難しく、1カ所に大量に脂肪を注入したことで酸素や栄養が行き渡らない脂肪が出てくると、その脂肪は壊死するしかなくなるからです。
このようにして壊死した脂肪細胞は、基本的に体内に吸収されるため、しこりを形成することはほぼありません。
ところが、壊死した脂肪細胞が多かった場合では、その周囲に皮膜が形成されて、しこりとなります。
人体の細胞は、どの種類の細胞でも健康な状態を維持したりさせたりするためには活性化させたりするためには、酸素と栄養素が必要です。
そして、その役割を担うのが毛細血管なのですが、1カ所に大量の脂肪が注入されてしまうと、毛細血管が脂肪細胞に伸びる前に、脂肪細胞が壊死してしまう可能性があるのです。
しかし、細胞の回避できますので、ぜひ、以下でご紹介する内容を参考にしてみてください。
大量に脂肪を注入してしまった
下まぶた全体に大量の脂肪を注入した場合でも、一部の脂肪が組織に馴染めず、しこりとなって残ることがあります。
まず、クマ取りの脂肪注入には、お客様ご自身から採取した脂肪が用いられます。
そして、その脂肪はお腹や太ももなど、目の下とはまったく別の場所から採取したものであるため、もともとある目の下の組織と同化できず、しこりとして独立してしまうことがあるのです。
こうなってしまうと、しこりとなった脂肪は表情筋と連動できないため、笑ったときに不自然な表情になってしまいます。
クマ取りの脂肪注入では、注入した脂肪のすべてが生着することはありませんので、体内に吸収されることを見越してやや多めに注入することが多いです。
しかし、注入量があまりにも多すぎた場合では、しこりとなって不自然な表情をつくり出すことになりますので、注入量には細心の注意を払う必要があります。
術後しばらくは患部が硬くなることも
お客様の体質にもよりますが、クマ取りの脂肪注入後には、施術後1か月間程度、患部が硬くなることがあります。
しかし、術後1カ月以内であれば、注入した脂肪がそろそろ生着し始める時期であるため、その副反応として患部が硬くなることは、決して珍しいことではないのです。
患部が硬くなると、しこりや失敗の可能性を即座に疑う方がいますが、術後1カ月程度で硬さを感じたのなら、もう少し待ってみる必要があります。
しこりのように感じた硬さでも、脂肪注入自体が成功していれば2~3カ月で硬さが失せて、柔らかい状態で落ち着きます。
なお、術後3カ月以降に硬さを感じたなら、それはしこりの可能性がありますので、脂肪注入を受けたクリニックに相談し、適切な処置を受けることをおすすめします。
Workaround
脂肪注入でしこりができたら?対処方法をご紹介
術後3カ月以降に患部が硬くなった、術後1カ月経過あたりから患部が硬くなって治らないなどの状態になったら、残念ながらしこりができてしまったと判断するのが妥当でしょう。
こうして形成されたしこりは、自然に解消されることはありませんので、適切に対処して解消しておく必要があります。
それでは、しこりができてしまった際の対処方法をご紹介しましょう。
しこりの摘出手術
クマ取りの脂肪注入でしこりができてしまった場合では、そのしこりがあまり目立たない状態で気にならないのであれば、しばらく様子を見る、そのままで過ごすという選択肢もあります。
いずれの場合でも、しこりができたことに気付いたのなら、まずはクマ取りの脂肪注入を受けたクリニックで診断を受けて、敵手出手術が必要かどうかを確認しましょう。
ただし、摘出手術となった場合では下まぶたの表面に傷跡ができる可能性がありますので、この点については頭に入れておく必要があります。
ハムラ法で改善できるケースも
脂肪注入のみで他の手術や施術と併用しなかった場合、ハムラ法でしこりを取り除くことができるケースがあります。
ハムラ法は表ハムラ法とも呼ばれ、目の下のまつ毛付近のラインを切開し、脂肪の再配置と皮膚切除、眼輪筋切除でクマ改善する方法です。
ただし、脂肪注入で大きな塊を形成しているしこりの場合では、ハムラ法では対応しきれない可能性があるため、しこりの敵手術での対応となるでしょう。
Avoidance
クマ取りの脂肪注入によるしこりは回避できます
クマ取りの脂肪注入を受けたとしても、受けた方すべてにしこりができるわけではありません。
それは、お客様の体質や年齢ということではなく、選んだクリニックに問題があることで、脂肪注入後にしこりができてしまった可能性が考えられるからです。
クリニックの中には、「クマ取りの脂肪注入は、お客様ご自身の脂肪を使用するため安全です」などという謳い文句で脂肪注入を勧めているところがあります。
しかし、クマ取りの脂肪注入は単純・簡単というイメージには当てはまらない施術で、失敗が多いという現実があるのです。
それでは、クマ取りの脂肪注入で失敗しないためのクリニック選びをご紹介しましょう。
複数の選択肢があることが重要
クマ取りには、脂肪注入のほか「経結膜脱脂法」「ハムラ法(表ハムラ・裏ハムラ)」「皮膚切除」「ヒアルロン酸注入」などがあります。
そして、これらの方法の中から、お客様に適した方法を選択して行われなければならないのがクマ取りなのです。
つまり、眼窩脂肪によりふくらみがある場合では経結膜脱脂が必要になる、目の下のふくらみや凹みにはハムラ法が適しているというように、お客様の状態で手術や施術を使い分ける必要があるということです。
この点はとても重要で、カウンセリング時に複数の方法があるという説明なしに、いきなり脂肪注入を勧めてくるクリニックでの脂肪注入はおすすめできません。
クマ取りに定評があるクリニックかどうか
クマ取りに定評があるクリニックかどうかは、クリニックの公式WEBサイトを確認すればすぐにわかります。
目安としては、
- 症例写真が多数掲載されていること
- 医師の経歴や実績が明らかであること
- クマ取りに対する医師のコラムがあればなお可
- 取り扱いがある手術や施術の種類が記載されていること
ということです。
クマ取りに自信があるクリニックでは、クマ取りを得意とする医師の紹介や、多数のクマ取り症例写真が掲載されていますので、これらはクリニック選びの目安となるでしょう。
また、クリニックによっては脂肪注入に積極的もしくは消極的というように、方針が異なる場合もありますので、この点についてもあわせて確認しておくことをおすすめします。
脂肪細胞のナノ化に対応していること
脂肪注入に用いられる脂肪は、コンデンスファットとナノファットがありますが、クマ取りの脂肪注入に使用するなら、脂肪細胞を取り出したあとに精製し、幹細胞を取り出したナノファットがおすすめです。
それは、ナノファットはコンデンスファットよりも滑らかで組織に馴染みやすく、しこりのリスクかが低いからです。
さらに、ナノファットには幹細胞によるエイジングケア効果も期待できるというメリットもあるのです。
なお、当院ではしこりのリスクが低いナノファット方式を採用しております。
What
そもそも脂肪注入とは?
クマ取りの脂肪注入とはどのようなものか。また、クマ取りに脂肪注入は本当に必要かどうかなど、分かり易く医師が動画で解説しています。
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ダウンタイムに配慮したクマ取りの症例写真
eクリニック 福岡院ではクマ取りの脂肪注入を積極的に行っています。ダウンタイムに配慮して丁寧に対応しています。クマ取りの脂肪注入の症例は、インスタグラムで多数公開しています。ぜひチェックしてみてください。
クマ取りの症例写真がいっぱい。福岡院院長のインスタグラムはコチラ⇒
summary
クマ取りの脂肪注入ならeクリニック福岡院
eクリニック福岡院ではクマ取りの脂肪注入の美容整形を積極的に行っています。また、しこりやダウンタイムに配慮して丁寧に行っています。
eクリニック福岡院は博多駅から10分にある博多ビジネススクエアの4階にあります。2023年オープンの綺麗な美容外科です。
術後に後悔しないように美容外科選びは慎重におこないましょう。
クマ取りに迷ったら、まずは当院の美容外科医によるカウンセリングをご利用ください。